どうすれば社員と一緒に企業価値を上げていけるか

企業の経営者にとって最も悩ましいポイントは、どうすれば社員と一緒に企業の価値を高めていけるかと言う点です。これは企業規模やその会社の性質によっても大きく変わるものであり、人材の集め方やそのチームビルディングの手法によっても大きく異なるものです。

一般的にベンチャー企業など意識を同じにするメンバーが集まったチームの場合には、目標を共有することができるため企業価値を上げるための努力は比較的容易に行うことができるものとなっています。これは基本的にはそもそも価値観を同じにするメンバーが集まったチームであることによるためで、その企業の成功こそが個人の目標でもあるからです。しかしそのために新たな人材を登用するとなると、それぞれの意識が異なることによってその目標を集中させることが非常に難しくなってくるのが実態です。

例えば大企業の場合には、その企業の現在の魅力に惹かれて応募する新入社員が少なくありません。しかし彼らは企業の内部を全て知るわけではないため、その価値観の判断においては自分の主観が入り混じるものです。実際に入社をして仕事を始めた段階でこれらの価値観が変化しないことが少なく、現実とのギャップに悩んでしまうことも少なくありません。さらに経営者が求めるその人材に対する期待と、本人が目標とするイメージとは食い違っていることも多いため、その溝を上手に埋めていかないと一緒に企業価値を上げることが非常に難しくなっているのです。

多くの企業はこの問題で非常に悩んでおり、それぞれの価値観を十分に確認しないまま上下関係だけでその人材を利用しようとする傾向もあります。このような場合には上司や会社に対して不信感を抱くことも多く、これによってチームビルディングがスムーズに進まないと言うことも少なくありません。

これを解消する1つの方法として最近注目を集めているのが、作業環境のオープン化と様々な透明性の確保です。従来は企業の方針が一般社員にはなかなか伝わらないと言うことも多かったのですが、最近では様々なツールを利用してトップの目標を一般社員にも公開する機会が非常に増えてきました。またその中で個々の目標を十分に決めることができるため、多くの人材が自ら求められるゴールを明確に意識することができるようになっています。しかし経営者が自分自身の目標を広く一般社員に示しただけでは、その目標を一般社員が共有することはできても、これを自らの行動に表すことができません。その具体的目標を設定することも、一緒に企業価値を高めるための重要な要素となります。