職場組織のチームワークを良くするためには、まずコミュニケーションが欠かせません。集団の中でコミュニケーションが円滑にとれていなければ、良いチームワークは生まれてこないでしょう。
ただし、コミュニケーションをとるといっても、井戸端会議のような感じでぺちゃくちゃおしゃべりをすればいいというわけではありません。組織内での上下関係や立場に応じて、しっかりと礼節を持って挨拶をしたり報告・連絡・相談をすることが大事です。より良い職場組織を築くためには、リーダーがリーダーシップを発揮することも重要です。仕事の組織・チームは単なる人間の集まりではありません。何らかの目的をもって有機的に人間がつながっている集団です。
そのためリーダーには、まず組織の目標を具体化することが求められます。目標を具体化することで、組織の構成員の士気も上がりますし、チームとしての一体感・結束力も高まるので、チームビルディングにとても大事です。強いチームビルディングには、メンバーの役割を明確にすることも大切です。
チームが1つの目標に向かって一体となって動いていくためには、構成員の役割が明確になっていて、そしてそれぞれがその役割をしっかりとこなしていることが重要でしょう。メンバーの役割を明確にすることもリーダーがきちんと管理しなければいけません。リーダーは、職場の全体を常にモニタリングして、調整・改善をしていく必要があります。それぞれのスタッフが与えられた役割をちゃんとこなしているかをよく監視して、もし問題があるなら積極的に支援・改善をしていかなければいけません。例えば、与えた役割がその人にとって重すぎるようであれば、スタッフを増やすなり業務を減らすなりする必要があります。
また、役割が軽すぎると、自分はチームに貢献できていないのではないかと不満をもらすこともありえます。最適な業務量になるように調整することが大事です。モニタリングによって得られた知見は、どんどんフィードバックして組織の改善に役立てていきましょう。フィードバックをしていくことで、スタッフの強みを活かし引き出せるチームビルディングが進んでいきます。フィードバックをすることを恐れてはいけません。組織というのは、何もせずに放置しておくと変な人間関係のしがらみができたり、マンネリ化してスタッフの士気が低下したりしてしまいます。常にフィードバックを繰り返し、組織の中に新しい風を入れて新鮮さを維持することが大事です。